こんにちわ。安里(@asatokei1)です。
今回は大事なお知らせ。
2017年10月を目安に神戸に移住します。
関東での活動はほぼ辞めることにしました。
10年以上続けてきたPANNOTEMAGICの活動も9月いっぱいまで。
非常に辛い決断でしたが、先に進む為。
自分の道を進んで行きます。
活動の半分が神戸。
一番の理由はこれですね。現在、僕の活動の半分は神戸でのレッスンです。
2011年の秋に初めてレッスンを担当した時は7名の生徒さんでしたが、今では40名近い生徒さんが在籍しています。
レッスンのコマ数もドンドン増えてきました。
最初は1時間で終わっていた神戸レッスンも、今では2日間、目一杯レッスンをして神奈川に帰るという状態。
ある時から神戸・神奈川の行ったり来たりが段々と無駄に思えてきて、
「この移動時間をもっとスティールパンの為に使いたい」という気持ちになって来ました。
これだけ生徒さんが増えるということは「自分にそういう流れが来ている」と思い、その流れに身を任せることにしました。
レッスン内容を全て任せてもらえた。神戸で自分の居場所ができた。
神戸でのレッスンの場を作って下さったのは、PANVILLAGE代表の村上先生。
アスタ新長田スティールパン振興会・FANTASTICSメンバーのあずみさん。
このお二人です。
このお二人は「安里君が自由にレッスンして良いから」と最初に言ってくれたんです。
レッスンを始める場合、
- □□の教材を使って
- ○○という方法で
- △△の曲を使って
こんな風に細かく指定されることがあるんですよね。
それらを全部僕に任せて下さったんです。
こうなると、僕のクラスは僕がリーダーとなってレッスンを進めることができるんです。
これが堪らなく嬉しかった。
2011年初め、僕は演奏家として何も持っていなかったんですよ。だからトリニダードへ修行に行ってきたんです。
トリニダードへ行き、少しの自信がついた時に神戸でのレッスンのお話を下さいました。
「僕がリーダーとなってレッスンを進めることができる」
自分の居場所ができた感覚でした。
もちろん、PANNOTEMAGICも僕の居場所だと思っていますが、「メンバー」であることと「リーダー」であることは全く違います。
神戸にはスティールパン・ラヴァーが多い。けど、教える人も少ないし、情報も少ない。
神戸に来るようになって痛感したのが、スティールパンに関する情報が少ないこと。
- スティールパンのライブが少ない
- スティールパンの情報が少ない
- スティールパンを教える人が少ない
- だけどスティールパンを習いたい人は多い
この状況が「もったいない!」と思ったんです。
関東では毎月のようにどこかでライブがある。
個人でスティールパンを教えている人も多い。
スティールパンの情報が欲しいと思ったらすぐにスティールパン関係者と連絡が取れるんですよ。
それが神戸となると途端に減ってしまう。本当にもったいない!
だったら僕が情報の発信しようと思いました。
アスタ新長田スティールパン振興会だけでトリニダードのLARGE BAND(ラージバンド)を組みたい
毎年、神戸の須磨海岸で行なっているSTEELPAN CARNIVAL(通称:パンカニ)に、2015年は特別企画としてKOBE 100 PAN PROJECTを組み込みました。
阪神・淡路大震災から20年のメモリアルとして、日本中のパンマン(スティールパン奏者のこと)を100人集めて一緒に演奏しようというイベントを行ったんです。普段は全国各地で活動している別々のバンドが一斉に集まって一つの曲を演奏する、とても大きなプロジェクトです。
僕も演奏・指導の立場で参加させてもらいました。
参考記事>>>
KOBE100PANプロジェクト2015 | 楽しく優しくかっこよく
パンマン100人
これはトリニダードのラージバンドカテゴリの人数に匹敵するんです。
こんな光景を神戸の須磨海岸に作りたかった。
「パンマンを100人集めて日本でラージバンドを作ろう」という呼びかけに170人以上のパンマンが集まったことがとても嬉しかったし、みんなで演奏した「幸せ運べるように」に感動したことを今でもよく覚えています。
しかし、KOBE100PAN PROJECTが終わってから僕は一つの野望を抱きました。
アスタ新長田スティールパン振興会だけで100人集めて「幸せ運べるように」を演奏したい。
別々なバンドが集まってようやく100人以上のパンマンが集まった。今度はそれを自分たちの団体だけで実現したい。僕は「勝手に」義務感を抱いたワケです。
現在、アスタ新長田スティールパン振興会の合計人数は約70人ほど。
まだ100人には届きません。100人にするにはレッスンの回数を増やすしかありません。
この目標に向かって、進んでみたくなりました。
演奏活動は減らして、自分を見つめ直します。
楽器を人に教える活動が増えるにつれて「演奏する自分」への違和感も浮き彫りになって来ました。
今まで、がむしゃらに演奏活動を続けてきました。
PANNOTEMAGIC以外にも色々な方と演奏の機会を頂いたおかげで多くの刺激を受けました。
しかし、同時に自分の演奏に納得できなくなって来たんです。
今現在、僕は自分の出したい音が出なくて非常に苦しい時期にいます。
6BASSの演奏を心から楽しめなくなってきているんです。
理由はわかっています。「自分の技術と知識不足」なんですよ。
出したい音のイメージがあるのに、それが出せない。
それは楽器と向き合う時間が少ないから、に他なりません。
つまり練習不足です。
「スランプ」だとか「調子が上がらない」とか、そんなカッコいい理由ではありません。
もっと自分の音楽を育てて、楽器と向き合って、自分が納得する音を出すための時間を創りたい。
そう思いました。
演奏に呼んでもらえるのはとても光栄なことですが、今の僕はそれを受けるだけの余裕がありません。
自分が納得するまでは、演奏に呼ばれても受けることは無いです。
今、Instagramの僕のアカウントに演奏動画をアップしています。
スケッチ段階の動画が多いですが、こんな形でもっともっとアップしていきたいと思っています。
自分の演奏スタイルをもっともっと形作っていきたいです。
10年以上活動してきたPANNOTEMAGICとの別れ。
辛い決断でした。
懐かしいですねぇ。結成した時のことは今でもよく覚えています。
色々な出来事があって、色々な経験をして。
今の僕を作ったのは紛れもなくPANNOTEMAGICです。
ここまでスティールパンにのめり込めたのはPANNOTEMAGICがあったからこそです。
PANNOTEMAGICを応援してくれている皆様、PANNOTEMAGICでの僕を好きでいてくれている皆様、本当にごめんなさい。最後までPANNOTEMAGICと一緒に進むつもりだったのですが、僕は別な道を歩みたくなってしまいました。
正直、PANNOTEMAGICに甘えていました。
これですね。先ほども書きましたが「メンバー」と「リーダー」は違うんですよ。
僕は甘えていたんですね。「メンバー」という立ち位置に。
自分はもっと成長しなければいけない。
このままPANNOTEMAGICに居ても甘え続けるだけ。
その場所を断ち切って、僕は前に進もうと思います。
残りの演奏活動に全力を注ぎます。
2017年8月にはPANNOTEMAGICのホール公演が3本あります。
- 8月11日東大和市ハミングホール
- 8月23日ミューザ川崎
- 8月24日飯田市文化会館
僕がPANNOTEMAGICに在籍する最後の3公演です。是非多くの方に見にきて欲しいです。
9月いっぱいでPANNOTEMAGICでの活動は終了すると書きましたが、既に決まっている本番もあり、実際は10月以降もチョイチョイと関東で演奏します。しかし、一般公開される本番は8月で最後。
10月中はサネの生徒さんたちのバンド:SSB Pangrooveや二ノ宮先生のヒマワリスティールバンド、PanVillageの発表会にも参加します。カリブリの演奏にも参加します。
それが終わると僕の6BASSの演奏をライブで見ることは少なくなるでしょう。
それだけ神戸でのレッスンに注力しますし、自分の音楽づくりに没頭します。
スティールパンを通じて繋がれた人たちがたくさん居ます。
もしまたお会いすることができれば、是非会場でお会いしましょう!
上記3公演でお待ちしています!
もしも、また機会があるのなら一緒に演奏したい。そして、神戸に来て演奏して欲しい。
別の国に行くわけでも無いし、新幹線や飛行機を使えば神戸と神奈川は近いです。
もし、また機会があったら是非演奏したいとも思っています。
それは、相手の都合もあるし、僕の都合もあるわけですが。
PANNOTEMAGICに限らず、今まで一緒に演奏してくれたパンマンみんなです。
スティールパンを続けていれば、きっとまた演奏できると信じています。
それと同時に、神戸で演奏するバンドが増えて欲しいですね。
関東のバンドが遠征で大阪や広島に来ることは多いですから、その中継地点として神戸でライブを開催して欲しい。
スティールパンに合う会場や手頃な宿泊施設を開拓して行くのは僕の仕事ですね。
これからもスティールバンドサウンドを鳴らす旅は続きます。
僕のミッションはスティールバンドサウンドを鳴らすこと。
関東ではスティールバンドの音が頻繁に聴こえるようになりました。
次は神戸です。
もっともっとスティールパンを気軽に演奏できる空間を作っていきたい。
スティールバンドを聴ける空間を作っていきたい。
僕の活動は続きます!
楽しく優しくかっこよく