1月29日
朝起きたらかなり体調が直っていた。
この日はあのレイ・ホールマンと(←!!!)海へ行くことになっていたので、僕も一緒に参加した。
まだ病み上がり状態だったので海には入らず日光浴だけ。
あの巨匠と海に行く事になるとは・・・。
おそるべし、トリニダード。
結局15:00ごろには家に戻りみんなで練習の準備。
僕もシルバースターズのみんなと同行してベースを教えてもらうことに。
今日はベースのセクションリーダーのジョンに挨拶にいって教えてもらう予定。
2年ぶりのこの感じがとてもドキドキして、でもワクワクしていた。
トリニダードでテナーパン以外のスティールパンを演奏するということは、こんな問題が待ってる。
ところが、いざジョンと話してみると「ベースパートは一杯だよ。来るのが遅すぎた。」と言われてしまった。
ドネルと言ってる事が違う・・・・・。
すごいショックだった。
今年はシルバースターズで演奏出来ないんだ・・・・。
シルバースターズの練習は始まったが僕は客席で演奏を見ていた。
いろんなことを考えた。
「あー、どうしようかな・・。やっぱり遅かったかぁ。もっと早く来ればよかったなぁ・・・。他のバンドに行くしかないか・・・でも今から入れてくれるバンドなんてあるかな・・・。」
答えが出せないまま時間が過ぎた。
その時に他のバンドに入ったメンバーに電話して「そこのバンドのベースパートは空いてないか?」と聞いてみた。
そうしたらなんと 「スキッフルは9ベースが空いているらしいよ!どんな人でも基本的にウェルカムだからきっと大丈夫だし、スキッフルは譜面(パート譜)があるから今からでも自分のペースで練習できるよ!」 と言われた。とても救われた。
この時期に来ると「自分のペースで練習できる」というのは非常に重要ポイントだ。
普通なら出来る人にマンツーマンで教えてもらうため「明日の□時△分にヤードで待ち合わせしよう」と決めて練習を行うのだが、時間通りに来てくれるトリニダディアンはほとんどいない。場合によっては来てくれないことも。
1ヶ月以上時間があればそれで良いのだが今回はもう2週間も無い。
今回はスキッフルで譜面をもらって練習するほうが懸命かもしれない・・・。
シルバースターズの練習を見ながらそんなことを考えていた。
そうしているうちに練習が終了し、同じ宿の仲間と合流した。
シルバースターズには入れないと説明したところ仲間の一人がドネルももう一度聞いてみてあげる、言ってくれた。
なんとか僕をシルバースターズに入れてもらえるよう頼んでくれた。
ドネルからの返事は「ベースパートはまだ一杯じゃないから安心してくれ!明日から曲をおしえてあげるよ!」と言われた。
どうやらドネルとジョンとで話が噛み合ってなかった。
複雑な気持ちで帰路についた。
「どうしよう・・。シルバースターズに入れるのかな・・。でも、正直スキッフルに心が動きかけているなぁ・・。やっぱり譜面あるしなぁ。どうしよう。」
今回のトリニ修行は自分の心の迷いが行動に出ていた。
『自分が演奏するんだから、自分がどうしたいか』がハッキリしていなかった。モヤモヤした気持ちで就寝した。