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トリニダード武者修行2017は史上一番大変だった・・・。

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今回のトリニダード武者修行。かなりプレッシャーのかかる旅でした。

だって、自分が動かなければ何も始まらない。
こんなに大金を払ってトリニダードまで来ているのに収穫ゼロだったらどうしよう。

自分に合う6BASSを探す。それは自分が諦めるか、納得するまで動き続けるか。そんな旅でした。

過去二回は「パノラマに参加する」という明確な目的があったので、ある意味簡単でした。
バンドに入ってしまえばあとは演奏を頑張るだけなので。ゴールが明確です。
今回はゴールが明確ではない旅。ゴールを設定するのも自分自身。
すごいプレッシャーのかかるミッションを掲げてトリニダードへ向かいました。

ツイッターで随時報告をする予定でしたが、全然つぶやけず。
つぶやく気になれなかったんですよ。気持ちに余裕がありませんでした・・・。

まず最初にポートオブスペイン周辺のスティールバンドの6BASS(7BASS)を試奏。(ミアさんに感謝)
参考:トリニダード主要ラージバンドのベースパンを弾き比べ。

ほとんどがブッチさんが作ったBASSだと判明。
しかし、それぞれのバンドでBASSの音が違う。

同じ人が作っているのに音が全然違うことが分かった。

これは作り分けることができるのか?

次にマリオさんに会って「同じ人が作っているのに音が違うのはなぜ?」と聞いてみた。
返ってきた答えは「バンドやアレンジャーから要望があればそれに従う」とのこと。

つまり、チューナーはサスティーンの長いベースも短いベースも作ることができる。
しかし、一度サスティーンを長くしてしまうと短くすることはできないらしい。
逆にサスティーンが短いものを長くすることはできるらしい。
参考:スティールパン作りとベースチューニングについてアレコレ聞いてみた。サスティーンはチューニングで調整可能。ただし・・。

目次

ベースパンならブッチ

その後、パンベリのリーダー(マネージャー?なのかな?)のネストールさんに話を伺うと、トリニダードで一番ベースパンのチューニングが上手いのはブッチだ。と。

やっぱりブッチさんの名前が出て来た。

エクソダスのヤードに行ったらエクスダスリーダーのアンソニーさんが居た。
アンソニーさんに同じ質問をしても「ブッチだ」と。

アンディ・ニールズさんも「ブッチだ」と。

本当に全ての人が「ベースパンならブッチ」と答えた。

日本に居た時から「ベースパンはブッチ」と聞いていたけど、その噂は本当のようだ。

その後、ブッチさんの工房を訪ねることに。
森本さんがネストールさんから住所(というか、「○○地域の△△の建物のウラ」とかそんな程度の「ヒント」)を聞いてくださり、慣れない道を車で走り、道行く人に道を聞きながら、ようやくブッチさんの工房に辿り着いた。

会いに行くだけで本当に大変だった・・・・・。

しかし、ブッチさんに会ったらその疲れも吹っ飛んだ。

ブッチさんはとても優しいオーラの人だった。

早速色々なパンを見せてもらった。ベース以外にも作っていた。

出来上がったベースパン(7ベース)をちょっと叩かせてもらって驚いた。
工房の周りがビリビリ振動したのが分かった。多分、髪の毛とかも振動してたと思う。鼓膜に何かが触れる感じ。クラブでウーファーが鳴ってる時みたいな。

細かいことは全然覚えてないけど、とにかくすごい低音が鳴った。

演奏してみたい!

ポートオブスペイン周辺のヤードを巡って試奏して、
パンベリのヤードに行ってネストールさんにお話を聞いて、
エクスダスのヤードではマリオさんとアンソニーさんにお話を聞いて、
アンディ・ニールズさんにお話を聞いて。
知らない道を車で走って、道行く人に道を聞いて、
ようやくブッチさんに出会って6BASSを注文することができました。

このほとんどの工程を森本さんが一緒に回ってくれました。もちろん森本さんが居なければ達成することはできませんでした。

音楽の専門用語を頑張って翻訳してくれて、森本さんが持っている知識と人脈をフル活用してくれたおかげ。

これで最上級の6ベースが日本に来るルートが一つ出来上がりました。

森本さんに頼めばブッチさんの6BASSが買えます。(ブッチさんが忙しくなければ)
お金を出せば買えるんですよ。

今までは良い6BASSを買おうと思うとエクソダスやレネゲイズの来日公演で持って来た楽器を買うぐらいしか方法がありませんでした。

来日公演なんて2〜3年に一度。その時持ってきた1~3台のベースしかないんですよ。

買いたいと思った時に買えない。というのは本当に辛いです。
僕はその辛さをここ3〜4年ずっと抱えて居ました。やさぐれていましたよ・・・。

ベースパンは消耗するのに買い換えられない現状を変えたかった。

スティールバンドサウンドを鳴らすにはベースパンが必要不可欠。絶対に6ベースがないとダメです。
なのに、その6BASSは扱いが悪いとすぐにヒビが入ってダメになってしまいます。

ブッチさんやアンソニーさんがBASSの寿命は4〜5年だと言っていました。
もちろん使い方にもよると思いますが。

トリニダードで試奏を繰り返して気づいたことですが、トリニダードのベースパンにもヒビが入っていることがあります。

ベースパンにヒビ
ベースパンのヒビ

カーニバルであれだけ激しく演奏するのですから、当然といえば当然。

いつかベースパンにはヒビが入るのが現実です。

そんな消耗しやすいBASSを仕入れるルートを作りたかった。
その願いが形になって本当に嬉しかったです。

日本のスティールバンドのリーダーへ。BASSを買い換えるなら絶対にブッチさんがオススメです。
森本さんに相談してください。
pan garageの川島さんも相談に乗ってくれます。

そういえば、ブッチさんはGパンも作れると言っていましたよ。

日本にスティールバンドサウンドを鳴らしたい。

これでまた日本にスティールバンドサウンドが鳴りやすくなりました。
みんなでスティールパンを演奏するのは本当に楽しいですよ。
小さい子どもからおじいちゃんまで、幅広い世代に楽しんでもらえる楽器がスティールパンです。
スティールパンは叩けば綺麗な音が出ます。
楽器で挫折した経験がある人でもスティールパンなら演奏できるかもしれません。

トリニダードでスティールパンを演奏しているほとんどの人は特別な音楽教育を受けていません。
(おそらく、学校で習う音楽の授業ぐらい)
みんな仕事や学校帰りにヤードに寄ってスティールパンを楽しんでいます。

こんなに簡単に楽しめるツールはなかなかありませんよ。

今回のトリニダード武者修行のミッションは120%達成できました。
大変だったけど、だからこそ楽しかった。

その他多くの方の協力があって今回のミッションを達成することができました。
本当にありがとうございました。

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この記事を書いた人

スティールパン奏者・ブロガー。
洗足学園音楽大学打楽器科卒業。
アスタ新長田スティールパンスクール講師。

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